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チームとやましからのお知らせ

エコケロとお散歩🐸次世代エネルギーパーク①小水力発電所

皆さん「次世代エネルギーパーク」を知っていますか?

次世代エネルギーパークとは、再生可能エネルギー等の次世代エネルギーに、国民が実際に見て触れる機会を通じて、地球環境と調和した将来のエネルギーのあり方について、理解を深めてもらい、太陽光発電等の施設などを整備した都市等を経済産業省が認定しているものです。富山市は平成24年1月に次世代エネルギーパークとして北陸で初めて認定を受けました。

今回は、その中の1つをエコケロと一緒に、お散歩してみましょう!

電気自動車に乗って、出発するケロ~

富山県は、豊かな水資源や急流河川を活かした水力発電が盛んな県です。水力発電として利用可能なエネルギーの量が全部でどれくらいあるかを、「包蔵水力(ほうぞうすいりょく)」といいますが、資源エネルギー庁の調べによると、2020年3月31日現在、富山県は、この包蔵水力が全国で2位です。(1位は岐阜県、3位は長野県)

上滝にある常西合口用水に来たケロ。

常西合口用水は、1級河川である常願寺川を水源とする農業用水で、富山市の3,300ヘクタールの農地に水を送る重要な用水です。この常西合口用水に富山市の2つの小水力発電所があります。

まずは、こちら「常西公園小水力発電所」です。

大きな水車が特徴で、近くで見るととても迫力があります。水車の直径は6.5mもあるんですよ!このような昔ながらの水車を「開放型下掛水車」といいます。

羽もたくさん付いています。松の木でできています。

何枚くらいあるか、数えてみるケロ。

グルグル回ってて、数えられないケロ~36枚です。)

最大出力は9.9kWで、おおよそ年間82,600kW/hの電気を発電します。これは、標準世帯の約23軒分の電力量です。

近くのベンチで小休憩するケロ。

この常西公園小水力発電所は景色が美しいのも特徴です。遠くには立山連峰、春には満開の桜が咲き誇ります。

次は、常西公園小水力発電所から約300m下流にある「東町・東新町公民館小水力発電所」に行ってみます。
下流に向かって歩いていくと、道の途中で「取水口」を発見!

僕の頭の上の方にある茶色い柵のような部分が取水口だケロ。

この取水口から取り入れた水は地中の水道管を約120m通って「東町・東新町公民館小水力発電所」まで届きます。

こちらが、東町・東新町公民館小水力発電所です。周辺の美しい景観を損ねないように、照明灯やフェンスの色を工夫したり、外壁を常西合口用水と同じような石積風にしたりしています。普段は鍵が閉まっていて建物の中には入れませんが、今回は特別にエコケロが潜入します!

東町・東新町公民館小水力発電所では「S型チューブラ水車」を採用しています。右手(写真では上側)から水が流れこみ、真ん中であたりで下に潜り込む形になっています。これを横から見るとSの字に見えるのでS型チューブラ水車といいます。

 

あの黄色の部分の内部に水車の羽があります。水量によって羽の角度が自動的に変わり、低落差や少ない水の量でも効率よく発電をすることができる仕組みになっています。

左側が発電機です。最大出力は88kWで一年間で634,7000kw/hの電気を発電します。これは標準世帯約176軒分相当の電力量ですよ。さきほどの常西公園小水力発電所の7.7倍の電力を発電します!

楽しいお散歩だったケロ~

富山市の小水力発電所はいかがでしたでしょうか。小水力発電は発電するときに二酸化炭素を出さない地球に優しい発電です。常西合口用水は景色もきれいで見るだけで癒されます。自然の力は偉大ですね。ぜひみなさんも、小水力発電所の近くをお散歩してみてくださいね!